硝子のような碧い瞳に、いったい何を映すのか―――
気丈に振る舞うお前に苛立ちを隠せず、真実を知りたくて好きでもない女を誑かす。
お前の嫉妬する姿が見たい。
本音を誤魔化すように、言えない言葉を見逃してばかりで想いの溝は深まるだけ。
腕の中でだけ素直なお前を離したくなくて、いつまでも抱きしめていたい。
言葉にしたら壊れてしまいそうなギリギリで保つ、引き返せない関係。
微かな希望も気付かないフリをしてやり過ごす。
駆け引きだけの誘惑。
壊れそうな孤独な君。
怯えるお前を捕らえて離さない。
逃げられないのは誰なのか。
遊びじゃない本気の恋愛。
さめた瞳に照らされ、消えゆく月。
持て余す一人だけの時間。
偽りの記憶の中だけ優しいお前。
お前に会いたい、その想いだけを心に駆け出した先に何が待っているのか。
行き着く先は何処なのか。
なりふり構わず素直な気持ちのままに駆け出した夜。
不安にかられて裸の背中に爪を立てれば、偽りの言葉を重ねた瞳。
漆黒の奥に潜む本音探した。
眼に映る自分の姿に泣きそうになる。
哀しいウソでも構わないから、せめて今日だけは受け取ってほしい。
愛の言葉を―――
涙の跡が渇くまで抱き締め続けよう。

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